アールデコの家具の特徴
アールデコは、1920年代から1930年代にかけて流行した装飾様式です。
第一次世界大戦後の楽観的な時代精神を反映し、幾何学模様、鮮やかな色彩、モダンなデザインが特徴です。
家具においても、アールデコの独特な美意識が存分に表現されています。
直線と曲線の融合
アールデコ家具の大きな特徴は、直線と曲線の融合です。
- 直線的なフォルムは、モダンな印象を
- 曲線は優雅さを
両者がバランスをとることで、洗練されたデザインとなっています。
特に、椅子の背もたれや脚部に曲線を取り入れたデザインは、アールデコ様式を象徴するものです。
幾何学模様
アールデコ家具には、幾何学模様が頻繁に使用されます。
三角形、四角形、円形などのシンプルな形を組み合わせた模様は、洗練された印象を与えます。
また、太陽光線や放射線のようなモチーフも人気がありました。
鮮やかな色彩
アールデコ家具は、鮮やかな色彩も特徴の一つです。
- 黒、白、金、銀といったモノトーンカラー
- 赤、青、黄色、緑などの原色
などが大胆に使用されます。
部屋に1つ置くだけで華やかになるため、当時の人々からも人気を集めていました。
素材
アールデコ家具に使用される素材は、木材、金属、ガラス、革などです。
- 木材: マホガニー、ウォールナット、ローズウッドなど
- 金属: クロム、ステンレス、真鍮など
- ガラス: 透明なガラス、ステンドグラスなど
- 革: さまざまな皮
これらの素材が使用されているのが特徴です。
現代使われている素材と、ほとんど同じですね。
アールデコの代表的な家具
アールデコの代表的な家具の作品は、エミール=ジャック・ルールマン(Jacques Ruhlmann)の作品が有名です。
エミール=ジャック・ルールマン(1879-1933)は、アールデコ様式を代表するフランスの家具デザイナーです。
ルールマンはパリで生まれ、建築家としてのキャリアを始めました。
1919年には自身の工房を設立。
家具デザインを中心に活動をし、著名人など多くの人々から注文を受けました。
ルールマンの作品は、アールデコ様式の家具デザインに大きな影響を与えました。
彼の作品は、現代でも多くのコレクターに愛されています。
ちなみに、ルールマンの作品はほとんど出回っていないため"入手が困難"です。
アールデコ家具の選び方
アールデコ家具は、「アンティークショップ」や「インテリアショップ」で購入することができます。
選ぶ際には、部屋の雰囲気に合ったデザインを選ぶことや、素材や状態などを確認しましょう。
アールデコ家具を取り入れたインテリアは、モダンで華やかな印象になります。
壁を白や黒でシンプルに塗り、アールデコ家具をポイントとして配置すると、洗練された空間を演出できます。
また、アールデコ風の照明器具や雑貨を組み合わせるのもおすすめです。
まとめ
アールデコ家具は、20世紀初頭に流行した装飾様式です。
幾何学模様、鮮やかな色彩、モダンなデザインが特徴で、現代のインテリアにも取り入れやすい家具です。
アールデコ家具の魅力を理解して、自分だけの空間を演出しましょう。