アールヌーヴォーの作品

アールヌーボーのファッションってどんなもの?【当時の服の特徴をご紹介します】

2023年11月14日

アールヌーボーとは

アールヌーヴォーは、19世紀の終わり頃にヨーロッパで生まれた芸術運動(流行したデザインスタイル)のことです。

産業革命と呼ばれる時期で、機械が大量に作られ人々の生活が大きく変わったとき、

機械的なものばかりだ…

自然や温かみを感じたい…

このような声が起き、自然や曲線を多用した、温かいテイストのアールヌーボーが誕生しました。

こうして誕生したアールヌーボーは、「家具」「ランプ」「ポスター」そして「ファッション」など、さまざまなものに影響を与えていきました。

アールヌーボーについて詳細はこちら

アールヌーボーのファッションの特徴

アールヌーボーのファッションは、女性らしさを強調し、身体の自然な曲線を生かしたデザインが多く見られました。

またこれまでの固い印象とは違い、自然を模倣した曲線や、植物のモチーフが特徴です。

アールヌーボーファッションの特徴の具体例

アールヌーボーファッションは、それまでの窮屈なスタイルとは対照的に、女性の自然な曲線を生かした優美なシルエットが特徴です。

具体的には、

  • ウエストを細く見せるコルセット
  • フリル、レースを多用したドレス
  • ふんわり膨らんだ袖
  • 自然をモチーフにしたアクセサリー

などが、アールヌーボーデザインを取り入れたファッションとして流行していきました。

柔らかい雰囲気が特徴なんだね

これらのファッションアイテムは、当時の女性たちに人気となっていきました。

アールヌーボーを代表するファッションデザイナー


アールヌーボーファッションを代表する人物は、以下のとおりです。

ポール・ポワレ

ポール・ポワレは、アールヌーボーファッションを代表するデザイナーです。

代表的な活動

窮屈なコルセットを廃止し、ゆったりとしたチュニックやロングスカートなど、動きやすく女性らしいデザインを提案しました。

ポール・ポワレは、1879年にフランスのルーアンで生まれました。

1895年にパリに移り、ファッションデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。

当時のファッションは、コルセットで締め付けられた窮屈なスタイルが主流でしたが、ポール・ポワレは、コルセットを廃止し、ゆったりとしたシルエットのドレスを提案しました。

また、植物や花などの自然をモチーフにしたデザインも取り入れ、女性らしさや優雅さを表現しました。

ポール・ポワレのデザインは、当時の女性たちから大きな支持を受け、アールヌーボーファッションの普及に大きく貢献しました。

彼は、1920年代に引退するまで、ファッション界を牽引する存在であり続けました。

ルネ・ラリック

ルネ・ラリックは、フランスの宝飾デザイナーとして有名です。

ルネラリックの特徴

彼のデザインしたアクセサリーは、優美な曲線と透明感ある材質を使用しており、身につける人の魅力を引き立てます。

ルネ・ラリックは、1860年にフランスのミュルーズで生まれました。

1885年にパリに移り、ガラスやクリスタルなどの素材を使い、作品を制作開始

アールヌーボーの特徴である「植物」や「花」などの自然をモチーフにしたデザインも取り入れ、自然への愛を表現しました。

ルネ・ラリックの作品は、当時の社交界で人気を博し、多くの著名人から愛されるほどだったとか。

「ポール・ポワレ」「ルネ・ラリック」を筆頭に、アールヌーボー時代のファッションデザイナーたちは「女性らしさ」や「曲線美」を体現した作品を残しました。

彼らの活躍により、アールヌーボーファッションは世界中に広まり、現代のファッションにも大きな影響を与えています。

まとめ

この記事では「アールヌーボーのファッション」について解説していきました。

アールヌーボーの時代は、これまでの窮屈なスタイルとは対照的に、女性の自然な曲線を生かした優美なシルエットが流行した時代でもあります。

コルセットなどが廃止され、より現代的なファッションになったとも言われています。

現代のファッションに近づいたんだね

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