アールヌーボーの建物が知りたい!
そんな方のために、今回は「日本で見学できるアールヌーボー建築」をご紹介していきます。
東京や大阪、福岡など、全国で見ることができるので、住んでいるところの近くで見に行ってみてくださいね。
アールヌーヴォー建築の特徴
アールヌーヴォーは、19世紀の終わり頃にヨーロッパで生まれた芸術運動(流行したデザインスタイル)のことです。
この動きは美術だけでなく、
- 建物
- 家具
- 宝飾品
- 広告のポスター
- ランプ
など、あらゆるものに影響を与えました。
また、アールヌーボー建物は、「曲線」や「波形」が特徴です。
建物のあちこちに自然の形を思わせる模様や飾りが施され、まるで絵画のように見えるのが魅力です。
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明るく目を引く色のガラスやタイルが使われていて、その建物が町の中でも一際目立つようにしています。
たとえば、
- ドア
- 窓の枠
- ベランダ
- 階段
- 建物全体
など、小さい部分にも細かな装飾が施されており、見る人の心をくすぐります。
このように細部にまでこだわりを感じさせる点が、アールヌーヴォー建築の大きな特徴です。
アールヌーヴォーについて詳しくはこちら
アールヌーヴォーの代表的な建築
海外のアールヌーボー建築:タッセル邸(ベルギー)
タッセル邸は1894年にヴィクトル・オルタが手がけて建設された建造物です。
ヴィクトル・オルタは、アールヌーボー建築の先駆けとなった人物で、このタッセル邸は初のアールヌーボー建築となっています。
現在はホテルとして使用されているため、宿泊することができます。
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海外のアールヌーボー建築:プラハ本駅(チェコ)
プラハ本駅は1909年にヨゼフ・ファンタの設計により、アールヌーボー建築の駅舎に建て替えられました。
巨大なドーム天井や壁面の装飾が特徴的な建物です。
海外のアールヌーボー建築:サグラダ・ファミリア(スペイン)
これもバルセロナにあり、同じくガウディが作った教会です。彼の最も大きな作品で、とても有名です。
海外のアールヌーボー建築:アルベルタ通り(ラトビア)
ラトビアのリガにあって、きれいなデザインの建物がたくさん並んでいる通りです。
海外のアールヌーボー建築:ウィーン分離派建築(オーストリア)
オーストリアのウィーンにあるこの建物は、アールヌーボーというスタイルをユニークな形で表していて、有名な画家や建築家が関わっています。
海外のアールヌーボー建築:カサ・バトリョ(スペイン)
スペインのバルセロナにあります。アントニ・ガウディという有名な建築家が作りました。
竜と戦う聖ジョージのお話にちなんだデザインが施されています。
日本のアールヌーボー建築:東京駅丸の内駅舎(東京)
1914年に創建され、100年以上の歴史がある建造物です。
2012年に復元工事が完了し、現在も当時の面影に近い形で残されています。
建物のいたるところにアールヌーボー調のデザインが施されています。
日本のアールヌーボー建築:大阪市中央公会堂(大阪)
2002年に重要文化財に指定された建物です。
公会堂内にある螺旋階段には、アールヌーボーのデザインが施されており圧巻です。
日本のアールヌーボー建築:旧大阪商船(福岡)
1917年に建てられた福岡県の門司にある建造物になります。
元々、海運会社・大阪商船の門司支店として使われており、建物の角にある八角形の塔が特徴的です。
日本のアールヌーボー建築:旧松本健次郎邸(福岡)
明治期に父・安川敬一郎とともに事業家として成功した松本健次郎が自宅兼迎賓館として建設したもので、国の重要文化財に指定されています。
現在は、西日本工業倶楽部が倶楽部会館として利用しているため一般公開されていません。
代わりに、年一回公開されたり、旧松本家住宅遊歩道(オープンガーデン)が10:00~15:00まで一般公開されているので、そちらからアールヌーボー建築を楽しむことができます。
情報引用元:北九州市戸畑区HP
日本のアールヌーボー建築:旧唐津銀行本店
1912年に建てられた佐賀県の唐津にある建造物です。
当時の唐津藩で生まれた建築家の辰野金吾が設計の監修をし、その後弟子であった田中実に託されました。
日本のアールヌーボー建築:北浜レトロビルヂング
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これらの建築物は、アールヌーボー様式の美しさを今でも味わうことのできる貴重な建築物です。
自分の目でアールヌーボーを見てみたい!
という方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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